「クローゼットを見に来てくださいませんか?」 彼女にお願いされたのは、夏前のことでした。
彼女は、スクール経営をされている、聡明で、明るく情熱的な女性です。
彼女は、事業を頑張って頑張って、やっと信頼と十分な収入を手に入れました。 彼女のことを慕う女性はたくさんいました。
でも悲しい事に、彼女の本当の中身をしらない女性からは、こう言われる事があったんです。 「あの人、儲かっているらしいけど、ダサいよね」
そう、彼女は売れなかった時代と同じ服を着ていたんです。 忙しくて、服のことまで気が回っていなかったんですね。
それを耳にした彼女は愕然としました。 そして、わたしに持っている服を見て欲しいと依頼してこられたのです。
わたしは、まず、彼女のクローゼットの洋服を分けました。
サイズの大きすぎるものや、顔色を悪く見せるもの、太って見えるものなどについて、「どうしてそう見えるか」を説明しました。
彼女のクローゼットの中身はほとんどが今の彼女には似合わないものでした。
「似合わないものばっかりですね…」 彼女はちょっとショックを受けたようでした。
けれど、思い切って似合わない服を全て処分したのです。
そして生まれて初めての、お買い物同行。
わたしが提案したのは、身体にフィットしたデザインのワンピースと、きっちりとした印象のジャケットのスタイルです。
「こんなの、今まで着たことがないです(涙)」
彼女は少し戸惑った顔をして、試着室へと入りました。
そして彼女が試着室から再び現れた時、わたしと販売員さんはおもわずため息をつきました。
そしてわたしと販売員さんの口から、ほぼ同時に同じ言葉が出ました。
「最高にお似合いです。このお洋服は、あなたに着てもらうためにあったようじゃあないですか!」
彼女は、鏡の前に立って、自分の姿をしげしげと、眺めています。
すると、鏡の中の彼女の表情が、見る見るうちに自信に満ち溢れていくのがわかりました。
そして、ゆっくりと私たちのほうに振り替えると、満面の笑みでこう言いました。
「完璧ですね!」
そこには、明るく情熱的で、信頼のおける女性経営者が立っていました。
それからは、彼女は必ず私と一緒に洋服を選ぶようになりました。
今、彼女は、外出時に私の選んだ服だけを身につけていると、おっしゃいます。 だって、一目見ただけで初対面の人から「あの人は信頼できる人だ」「素敵な人だ」「あの人と話をしてみたい」と、思ってもらえるからです。
彼女が欲しかったのは、単に「似合う服」ではありませんでした。
彼女が本当に欲しかったのは、 「最高の自分を演出してくれて、それを見ただけで人が集まり、その結果、自分の世界観に共感する人が増えて、たくさんの人に貢献できる未来」 そんな未来を手に入れるための服を必要としていたんです。
そして、最高の自分になるために、断捨離して今までの自分とさよならしたんです。
もしも、あなたが今、彼女と同じように感じているとしたら、私に最高のあなたを作るお手伝いをさせていただけませんか?