お客様から時々聞かれる質問に、「抜け感ってなんですか?」「どうやって出すんですか?」と、いうのがあります。
ファッション雑誌やファッション系サイトを見ていると、当たり前のように「抜け感」って、使われてますよね。
あなたは、「抜け感」って、どんな感じか説明できますか?
「抜け感」とは
「抜け感」をイメージする時、まずは逆の言葉から考えてみるといいかもしれません。
抜け間の逆を表すのは、「きちんと感」です。
きちんと感・・・、きちんと見える服装というと、スーツやワンピースのようなフォーマル。あるいは、ブラウスにタイトスカートなど、オフィスで働くような流行りとは関係ないファッションですね。老若男女から支持されるスタイルです。
一方で抜け感というのは、カジュアルでいまどきのおしゃれのイメージです。それは、現在のトレンドの外側にいる人からは共感されにくいスタイルかもしれません。
実際、70代の父に、「最近若い子が寝癖みたいなボサボサな頭をしてるのは流行りか?」と、聞かれたことがあります。
ボサボサでなく、ゆるふわパーマだよ、お父さん…。
もっとわかりやすく言えば、シャツの裾をスカートやパンツの中に入れずに着るという、私たちの世代でも定番の着こなしがありますよね。
学生時代に制服のブラウスや体操服をそんな風に着ていたら、風紀の先生から「だらしない!」って、怒られませんでしたか?
抜け感は、ラフな着こなし、あえて「きちんと着ない」ことによって生まれます。
それは、同世代や若い人から見たときに、おしゃれに見えるものです。(ファッション雑誌では、「こなれて見える」などと表現されます)
誰でも簡単にできる「抜け感」の作り方
では、どうしたら抜け感を出せるのでしょうか。抜け感は下記の3つを意識すれば簡単に作れます。
抜け感の作り方1 シルエット
ジャストサイズでなく、あえて大きめを着ることで、ゆるさやリラックス感を出す。
シャツの襟を抜いて着るのも、わかりやすい抜けを作れます。
抜け感の作り方2 肌見せ
肩や足首など、肌を少し見せる(全身布でびっちり覆われるより軽やかに見えます)
今流行りのシースルー素材も、肌見せの抜け感に繋がります。
抜け感の作り方3 隙
エレガントなスカートにあえてペタンコサンダルを合わせる、髪を無造作にまとめる、シャツのボタンを全部止めない、あえて段違いで止めるなど、全てを完璧にせず、「隙」を作るのも抜け感になります。
抜け感は、特にカジュアルスタイルとの相性がいいです。カジュアル好きな人の中で、「野暮ったく見えず、おしゃれに若々しく見られたいな」と、いう人はぜひチャレンジしてみてください。